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Start Up Skypeですぐに話せるオンラインカウンセリング 「menta」 社長インタビュー前編

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Skypeですぐに話せるオンラインカウンセリング 「menta」 社長インタビュー前編

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mentapart1年が明けて晴れやかな気分で仕事をしたいところだが、なんだか調子が悪い。落ち込んで、誰かと話したい。

そんなちょっとした心の悩みをSkype経由でプロのカウンセラーに相談できるサービスmenta が、ユードーから新しく開始されたのをご存知だろうか?

「PianoMan」、「Aero Guitar」「pompa」など全世界で1000万DLを超えている大人気アプリや、900万DLの「斉藤さん」を手がけ、累計2000万DLを誇るアプリのヒットメーカー、ユードー。

今回リリースされたmentaは、あえて過度なPRを避け、慎重にリアルとオフラインでのサポートを充実させている。登録した利用者が、臨床心理士や産業カウンセラーなどの有資格者と気軽につながれるサービスだ。

あくまで医療行為ではなく、会社やプライベートでちょっとした悩みを抱えていたり、胃痛や体調に現れて来ているけど、いきなり心療内科は行きにくいと躊躇している方などを対象としている。

モバイルテクノロジーを医療に生かす世界的な業界の動きを含め、ヘルスケアとアプリの話題を中心に、昨年ユードー設立10周年を迎えた代表取締役の南雲 玲生(なぐも れお)氏に話を聞いた。

Q.Skypeを使ってプロのカウンセラーに悩みを打ち明けられるというのは、テクノロジーを医療に生かすという観点からも非常に新しいサービスだと思います。始めたきっかけを教えてください。




「約6年前にわかった、自分自身の発達障害という問題があります。作曲の仕事をしており、そして幸いなことにゲームの開発現場ではクリエイターとして、企画や音楽を作ることができていて、経済概念がない、独創的なことが許される環境におりました。


20代後半に、もっと自由に活動するために、独立して会社を作ったものの、制作現場から離れて横浜でさまざまな業種とお付き合いするようになって、世の中の常識とのズレがわかり、結果、発達障害という問題に気が付きました。


(中略)心療内科にいくことになったのですが、ウツ病をはじめ様々な精神疾患で苦しむ方が多い。(中略)さらに潜在的には、かなり予備軍がいるのではと感じたことです。


また、メンタルな問題を人に相談できない(など)心療内科にいくことに関して、世間体と自分自身の意識として抵抗がある人が多く、聞いていた北米の事情とまるで異なる、日本人の気質に違和感を覚えました。」



Q.登録されているカウンセラーはどのような方々ですか?




「臨床心理士、産業カウンセラーなどの有資格者が前提となりますが、こちらが認可した方は登録できます。慎重に進めている問題として、まだ19人しか登録許可を出しておりません。


カウンセリングに関しては、医療行為ではないこともあり、さまざまな民間資格があり、1週間で資格取得もできてしまうものもあります。


矛盾をしておりますが、資格はなくても優秀なカウンセラーの方もいらっしゃいますし、有資格者でも経験の浅い人もいます。今後は、さらに審査を柔軟かつ丁寧にしていきます。」



Q.利用料金はいくらですか?無料カウンセリングもしているのでしょうか?




「はい、1コマ(25分あたり)無料~300ポイント。1ptは10円ですので、無料から3000円までです。」



Q.海外を始め日本でも、モバイルテクノロジーを治療に生かすという動きがあります。社長はどのように思いますか?




「実感としては、メンタルケアに関して、難度が高いと考えております。(中略)ウツ病など社会問題であることは理解できるが、医療に近いことなので、IT企業がこのような事業を進めてよいのかという慎重論があります。


(中略)逆に、臨床心理の世界の方からは、テレビ電話だと空間が違うので、相手の繊細な心や表情がわかりづらい、事故が起きてもすぐに対処できないといった慎重論は必ず上がるが、一方でテレビ電話、Skypeによって敷居を下げられるという前向きな意見もあります。」



Skypeですぐに話せるオンラインカウンセリング 「menta」 社長インタビュー


後編へ続く


(Writer: Saera Jin)

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