折り紙にヒントを得て先端が広がったり小さくたたまれたりするようになっていて、果物のような傷がつきやすいものや、ワインボトルのように重いものをつかめるのが特徴だ。
・包み込むようにつかむ
写真を見てもらえばお分かりの通り、アームの先端はカップ状になっていて、対象物の上部を包み込むようにしてつかむ。カップ部分は、折り紙のような構造になっていて、広がった状態で物をつかみにかかり、持ち上げる前にカップ部分がたたまれることで物をカップ内に固定する。
・100倍の重さまで
どうやってグリップしているかというと、アームにつながるチューブでカップの中を真空状態にしているのだという。これによりしっかりと、しかしつかんだものの表面にダメージを与えることなく持ち上げたり別の場所に移したりすることができる。しかも、アームの100倍の重さまでのものを持ち上げることができるパワフルさも備えている。
公開された映像を観ると、カップ部分をさまざまな形状にたたむことができるため、ペットボトルやリモコン、ぬいぐるみ、ハサミ、ドライバー、靴などあらゆる形のものを難なく持ち上げている。
工場などではすでに多くのロボットアームが活躍しているが、CSAILのグリッパーアームは選果などこれまで人の手でしか行えなかったようなことを代行してくれる可能性を秘めている。
MIT CSAIL