イギリス発の「Mallzee」は、もともとイギリス国内およびアイルランドでローンチしたサービスで、Forever 21など200以上の著名なブランド、200万以上のアパレル商品を取り扱っている。
ユーザーは興味のあるカテゴリーから商品を検索したり、価格設定や色などから探すことも可能だ。気に入った商品があれば右にスワイプすると、後で見られるように保存され、気に入らない場合は左にスワイプすればそのアイテムの表示は消えるなど、スマートフォンでの操作に配慮されている。
ただ、ここまでは既存のECサイトと変わらない、ごく普通のサービスだろう。「Mallzee」では、ユーザーが気に入った商品について、ユーザーの友人たちに意見を伺うことができるのだ。
商品の情報を見た友人たちは、その服がユーザーに似合うかどうか、向いているかどうか、自分の主観を交えて判断し、「可、不可」の投票をおこなえる。もし、友人たちの総投票数が「不可」になった場合には、“購入ボタン”が消えて、ユーザーはその該当商品を購入できなくなる。どうしても欲しいなら、ユーザーは「不可」をつけた友人たちを説得しなければならない。
もちろん「可」の得票数が多かった場合、および同数だった場合には、ユーザーは友人たちの了承を得たとして、購入をすることができるという仕組み。これは、ワードローブのマンネリ化を防止するほか、似合わない服を彼女に着て欲しくない彼氏や近しい友人たちの意見をうまく取り込んだ、“ソーシャルな買い物”という新しい体験といえそうである。
「Mallzee」としては、“購入ボタン”が許可されるごとに、マージンが発生するという収益システムを採用している。このようなサービスは、“ファッションのご意見番”として、若者たちに愛用され、話題の共有にもつながっていくかもしれない。
Mallzee