そんな私たちの望みをかなえてくれる装置が登場した。照明装置の中でガーデンクレスなどの発芽野菜を栽培できる吊下げランプ「Brot」だ。
・食物と家具の新しいカタチを提案
この照明装置の名前「Brot」はカタルニャ語で「芽」。2人のスペイン人デザイナーが設計した。Brotは発芽装置を備えるランプだ。灯りをつければ、優しい光で心地がよくなり、自家栽培もできる。健康的な食事に対する社会の関心の高まりに応えるべく、食物と家具の新しいカタチを提案する。
2月上旬にスウェーデンで開催された北欧最大級の家具と照明の見本市( Stockholm Furniture and Light Fair)で発表された。
・種をまいてから数日で収穫
Brotはテラコッタ製の2つのパーツで構成されている。種を入れるステンレス製トレイが入った容器と、野菜と部屋に光をもたらすスクリーンだ。容器中央の円形の開口部は、光を通過させて発芽野菜に適切な光を生み出す。
栽培方法は簡単だ。まず、容器に種を置いて水に浸す。その後、種をステンレス鋼の皿の上に置いて1日に2~3回種を湿らせ、4~6日待てば収穫だ。
とれたて野菜を添えた食事は豊かで美味しく、会話も弾みそうだ。
Brot