任天堂のゲームボーイは、今でもファンが多いハードである。そのゲームボーイに熱中していた子供がやがて成長し、自分自身がハードを設計するようになった。

デザイナーのYJ Yoon氏がこのほど発表した「flex」というゲームコンソールがある。これはゲームボーイをリスペクトしつつも、その欠点を見事に修正した製品として各国で話題になっている。

・基本的設計を維持しつつも

YJ Yoon氏はかつて、誕生日プレゼントにゲームボーイを買ってもらった子供だったことを公表している。そのような過去を持つデザイナーが手掛けた製品は、細部にまで尊敬の念が行き届いているようだ。

flexはゲームボーイの基本的形状やボタン配置等は維持しつつも、厚みや突起部をなくしている。ボタンは本体から飛び出ておらず、画面もゲームボーイより広く大きくなっている。よく見ればこの画面は軽いアーチを描いている。より大きな視野に見せるための工夫だという。

給電プラグはUSB-C。棒状のゲームカートリッジは脱落防止のため、flexの電源が入るとロックされる仕組みになっている。

また、ゲームボーイはそのスピーカーが使用者の右手に隠れてしまう位置関係だったが、flexはそれを本体上部に移動させている。

・Behanceで大好評

このflexはクリエイター向けソーシャルネットワークサービス「Behance」で公開されているのみで、クラウドファンディングへの出展やプレオーダーの受付等は今のところ行われていない。

だがユーザーからは「すぐに欲しい！」「素晴らしいデザインだ！」という高評価が相次いでいるため、いずれはプロダクト化に踏み切る可能性も皆無ではない。気になる方は、Behanceをチェックしてみるといいだろう。

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