そうした事態を何とかしようと展開されているのがオンラインフィットネスの「Adventure to Fitness」だ。教育現場向けに、子どもが好きなビデオ、ゲームといった要素を盛り込んだ運動プログラムを提供するというもので、このほどモバイル用プラットフォームの展開も始めた。
プログラムは子どもの運動を促すもののほかに、栄養学や健康のための生活習慣などについても紹介している。また、小児発達の専門家によるアドバイス、補充のエクササイズやゲーム、子どもの健康を考えた料理レシピなどの案内もある。
Adventure to Fitnessによると、これまでに子ども1000万人の利用があり、教師10万人がこのカリキュラムを授業に取り入れたという。そして今回、いつでもどこでもエクササイズができるようにと、モバイルでも利用できるようにした。もちろん、子どもに少しでも“健康生活”を促すためだ。
子どもの肥満は心血管疾患やがん、糖尿病、関節障害、睡眠時無呼吸などのリスクを高める。だからこそ社会問題化しているわけだが、その大元である肥満を防ぐことで、根本から問題解決を図ろうとしている。
大人の責任ともいえる子どもの肥満。米国だけでなく、日本を含む世界中で今後こうしたプログラムの需要は高まりそうだ。
Adventure to Fitness