・空気圧で指を稼働
人間の手と違って「Bionic Softhand」には骨がない。表面はシリコンスキンで覆われており、指の部分は高強度の弾性糸から編まれた特別な3Dテキスタイルコートで作られている。指の内部は空気圧ベローズ構造になっていて、チャンバーが空気で満たされると指が曲がる仕組みだ。空気はゴムチューブを介してチャンバーに出入りし、チャンバーの1つが膨張または収縮することで指を開閉させる。
開発元が想定する「Bionic Softhand」の用途は工場の共同作業。柔軟でありながら力強く、物体を正確に握ることができるからだという。電気やケーブルで操作するロボットハンドより安価な点も魅力。同社の空気圧軽量ロボットと組み合わせることで、手軽で安全に人間との作業連携を実現する。
・4月開催のハノーバーメッセに出展
「Bionic Softhand」は来月開催されるハノーバーメッセで展示予定。Festoが長年取り組んできたバイオニックモーションロボット・プロジェクトの一部として披露される。Bionic SoftHand/Festo