震える手でスマホを操作し、警察を呼ぼうとする。しかしその間に襲われてしまったら......ということを考えると、それ以外の対策もちゃんと立てねばならない。
クラウドファンディング「Kickstarter」に出展されている「Rizlet」は、緊急事態を想定したスマートウォッチ。位置情報と連動し、家族に危険を知らせる機能も備えられている。
・簡単な操作でアラームとSOSを発動
人間、急な事態に陥ると簡単なことすらできなくなる。日本の110番に当たるアメリカの911のダイヤルにプッシュすることは、緊急時においては非常に複雑な操作と言える。そこでRizletの出番である。Rizletのディスプレイにはタッチパネルが搭載されている。これを操作し、Rizletと連動しているスマホに「パニックモード」を表示させる。これは予め登録された緊急連絡先と911に接続される。また同時に、RizletからアラームとLEDライトの照射が行われる仕組みだ。
このアラームだが、Rizletの製品PR動画で聴いてもかなり不快で大きな音色。そのため防犯アラームとしては極めて優秀である。
また、自分を尾行する者に通報を悟られないため、Rizletの操作のみで緊急連絡先に位置情報を送ることもできる。そしてこのRizletには「カウントダウンモード」というのも搭載されている。これは事前に設定した時間を過ぎたらSOSが送信されるというもの。カウントダウンの解除はRizletの持ち主にしかできない。この時間を過ぎたら身に危険が及んでいるだろう、という状況で用いることができる。
・普段使いの腕時計としても
スマートウォッチとしての基本的な健康トラッカーも装備されているから、普段使いにもちょうどいい。Rizletは一見、防犯グッズとは思えないデザイン設計でもある。このRizletはKickstarterで89ドル(約9900円)からの出資枠を設けている。配送は今年8月から。日本へのそれも、10ドル(約1100円)の手数料加算で受け付ける。
Kickstarter