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車両の接近を自動で検知して標識を点滅させる、スマート道路標識が開発される

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米テキサス大学サンアントニオ校(UTSA)の研究チームは、2019年3月、エネルギー自律型のスマート道路標識を開発した。

車両の接近を自動で検知し、一時停止の標識を点滅させて、ドライバーに注意を促す仕組みとなっている。

・車両の接近を検知し、標識を点滅させてドライバーに注意を促す

このスマート道路標識では、受動型赤外線センサーが通過しようとする車両を90%の精度で検知。

車両の進行方向を識別し、移動速度を予測するほか、72%の精度で車両の種類も特定できる。

必要な電力を小型のソーラーパネルでまかなうエネルギー自律型となっているのも特徴で、送電線とつながっていないオフグリッドのエリアでも活用できる。

また、1台あたりのコストが60ドル(約6670円)から100ドル(約1万1117円)と、従来のシステムの50分の1以下に抑えられるのも利点だ。

・過疎地域の交通安全に寄与するスマートソリューション

米運輸省連邦高速道路局(FHWA)によると、米国の脇道の70%を過疎地域が占め、死亡事故の54%が過疎地域の道路で発生している。

過疎地域の道路標識は見えづらく、これが危険な事故につながっているとの見方もあるそうだ。

このエネルギー自律型のスマート道路標識は、とりわけ過疎地域での交通安全に寄与するソリューションとして、米国内外でニーズが見込まれている。(文 松岡由希子)

The University of Texas at San Antonio

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