例えば、ロサンゼルスに拠点を置くスタートアップHallaはそのひとつである。同社の目標は、機械学習でファーストフード業界に革命を起こすことだ。
・フード業界のNetflix
Hallaは2016年1月に設立されたばかりのスタートアップだ。同年5月以降、4回の投資ラウンドを通じ55万米ドル(約6100万円)の資金を調達。そして、1つのプラットフォーム上であらゆる料理を手中に収めることができる、機械学習によるメニュー推奨エンジン「halla i/o」を生み出した。言うなれば”フード業界のNetflix”だ。
AmazonやNetflixは顧客の過去の履歴から見たい(買いたい)ものを予測するアルゴリズムを採用し、売上を伸ばしている。今後、HallaはAmazon、Netflixと同様、世界に名を馳せるテクノロジー企業へと成長するかもしれない。
・個々の嗜好を反映させたメニューを提案可能
「halla i/o」に食料品店やレストランのウェブサイトやアプリを統合。現時点において、合計2万点の食料、17万5000件のレシピ、2000万種類にも及ぶレストランの料理がプラットフォーム上に登録されている。これらのデータを組み合わせることで、レストランや食料品店を訪れる客に対し、個々の好みに合ったメニューを提案可能である。
もちろん、大人数のパーティーにも対応している。「halla i/o」であれば、参加者すべての好みを反映させた提案が可能なのだ。
・レシピの材料を自動で追加可能
その他にも、様々な使い道がある。例えば、タコスを作るとしよう。材料を調達する段階において、タコスに必要な材料をひとつひとつカートに入れる必要はない。材料を1~2品カートの中に入れるだけで、後は機械が自動で処理を進めてくれるため、面倒なプロセスに手を煩わすことはない。
Halla