・AI搭載型の共同作業ロボット
KBISはキッチン・バスルーム関連の大規模な展示会。今年は2月19日から21日までラスベガスのアンコールホテルで催された。毎年600社を超える有名メーカーが新製品を出展しており、Samsungもその中の1社として参加。スタイリッシュなキッチンブースで来場者の目を引きつけた。今回同社が展示した「Bot Chef」は、シェフのアシスタントとして作業するAI搭載型のコボットという共同作業ロボット。調理の工程で発生する単純作業を担うことで、厨房仕事の負担を減らす。
この「Bot Chef」はキッチンワーク専用に作られており、素材のカットや泡立て、掃除など幅広く仕事をこなすことができる。軽量のロボットマニピュレーターアームは、同社の多目的プログラマブルロボットプラットフォームSARAMをベースに設計。高度な内部センサーと外部センサーを備え、AIベースの計画アルゴリズムを使って人との作業を安全に共有する。
腕の直径はほぼ人間と同じ。合計6段階の自由度を持ち、フレキシブルに稼働する。一般的な台所用品を持ち上げるのに十分な力量を保持しているので、店舗のみならず家庭での活用も可能だ。
・一般販売は未定
操作は音声コマンドで。専用のAI機械学習スキルプラットフォームを介して新しいスキルを作成することもできる。スキルのダウンロード、カスタマイズ、共有ももちろんOK。「Bot Chef」に無限の可能性を提供する。一般販売は今のところ未定。あくまでSamsungの将来的ビジョンを指し示すための展示だが、すでに十分な実用性を備えているように思われる。市場にお目見えするのも、そう先の話ではないだろう。
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