万能な空飛ぶ車であるには、タイヤもプロペラも搭載しなければならないが、Goodyearがこのほど発表したタイヤ「AERO」はその要件を満たすものだ。
・ブレード付き
AEROはかなり斬新なコンセプトで、なんとタイヤがプロペラにもなるというもの。陸上では4つのタイヤが普通に地面に接触しながら回転し、空を飛ぶ時にはタイヤが横向き状態になり回転してプロペラになるというもの。もちろん、我々が今使用しているようなタイヤとは異なり、AEROは通常のタイヤでいえば空気が入っている部分がブレード状になっていて、横向きになって高速で回転することで揚力を得る仕組みだ。
・走りながら浮揚
あくまでもコンセプトなのだが、GoodyearがリリースしたAERO搭載の空飛ぶ車のイメージ動画がSF映画顔負けの斬新さだ。動画では、道路を走っている空飛ぶ車のタイヤがまず、前輪と後輪のタイヤが一つずつプロペラモードになる。つまり対角線状に残されたタイヤ2つで道路をしばらく走行しながら、プロペラとなったタイヤ2つで宙に浮き上がる。
その後は残り2つのタイヤもプロペラとなり、そのまま高度を上げて目的地に飛行移動する。これだと陸から空へ、あるいはその逆も、一旦停止させることなくスムーズにモードを切り替えられる。
ちなみにコンセプト動画では、利用イメージとしてビルの高層にある住まいにAERO搭載の空飛ぶ車を呼び出せるようになっている。確かに、空飛ぶ車が実用化されれば、上層階の住人は1階に降りる事なく移動できる日がくるのかもしれない。
Goodyear