しかし進化はとどまらないようだ。マサチューセッツ工科大学(MIT)がこのほど公開したビデオによると、開発中のミニ・チーターを模したロボットは動きがより滑らかになり、後方への宙返りもこなせるようになっている。
・駆け足もしなやかに
ミニと呼ぶだけあってチーターはわずか9キロと子犬サイズで、四つ足で歩行する。前後はもちろん、横にも、そして斜めにも動き、“関節”はかなり柔軟だ。そのためロボットにありがちなぎこちなさがだいぶ抑えられている。四つ足動物に特有の駆け足もお手の物で、本物のチーターのしなやかに動きにかなり近づいている。
・倒れても立ち上がる
しかし、なんといっても驚きなのは介助なしに後方へ宙返りする“バク宙”だろう。驚異の脚力で一瞬にして宙返りする様は「あっぱれ」と言うしかない。また、公開されたビデオの中で、チーターは意図的に体側方向から蹴られるのだが、バランスを取りながら踏ん張り、簡単には倒れない。そして倒れて仰向けになっても、体を転がし立ち上がるのだ。
ここまでできれば、チーターロボットにあとはどんな能力を望むだろう。獲物にそろりと近づき、最後は猛ダッシュ、といった動きだろうか。
Mini Cheetah/YouTube