そうした事故を減らそうと、韓国エンジニアリング建設技術研究所がテクノロジーを駆使したスマート横断歩道を開発した。歩行者を自動感知してドライバーにライトで歩行者の存在を知らせたり、歩行者にはスマホアプリなどを介して車が近づいていると注意を促したりするというものだ。
・ライトで減速
このスマート横断歩道では熱画像カメラを設置し、人を感知するとアスファルトに埋め込まれたLEDライトが光る。ライトは50メートル離れたところから確認できるほどの明るさで、車が横断歩道から30メートルの地点まで近づくと点滅してドライバーにさらに注意を促す。これによりドライバーは減速するなどの対応を取れる。実際にテストではドライバー1000人のうち83.4%が一時停止するか減速するかの対応を取ったという。
・アプリにも警告
そして、このスマート横断歩道は歩行者に対しても注意を喚起する。時速10キロ以上で近づいている車を感知すると警告イメージを映し出し、さらには音でも注意を促す。そしてユニークなのが専用アプリをダウンロードしたスマホに振動と音で車の存在を知らせる機能。これは歩きながらスマホの画面を見る人が多いことに対応したもの。また、ビデオやゲームに夢中になっていても、その画面にハザードマークが大きく表示されるというのも効果がありそうだ。
このシステムの設置費用は1万3300ドル(約150万円)ほどとのことだが、これで事故が減らせるのであれば安いものかもしれない。
韓国エンジニアリング建設技術研究所 ニュースリリース