自動運転車に関しては従来の車メーカーだけでなく、新興企業なども参画するなど競争が激しさを増している。そうした中、BMWとダイムラーという高級車市場でシェアを奪い合っていた2社は手を携える事で、すでに加熱している開発競争に立ち向かう。
・開発を加速
「レベル4」というと、多くのシーンで自動運転となる。人がまったくハンドルを握らなくてもいい「レベル5」の一歩手前というかなり高い技術水準だ。自動運転の技術は、ソフトウェアがものをいう。車というハードウェアでは長年の経験がある2社だが、ソフト面での技術を補うためにそれぞれにボッシュやモービルアイと提携して進めている。そこに、さらに互いのノウハウを共有して開発を加速させるというのが今回の提携の狙いだ。
・長期的に共同開発
発表では、2020年代半ばまでに両社開発の技術がマーケットに投入されるとしていて、レベル4自動運転車がお目見えすることになりそうだ。また、今回の提携は“長期的なもの”で、レベル4以降の共同技術開発も視野に入れているようだ。加えて、ジョイント開発は「拡張可能なもの」とうたい、2社以外の参画にも含みを持たしている。
自動運転という今後の車産業を大きく変える技術の波に乗り遅れることがないよう、各メーカーの提携の動きはさらに加速する可能性がありそうだ。
BMW