患者は、音声認識人工知能(AI)アシスタント「Amazon Alexa」をベースとする世界初の医療機関向け音声アシスタント「Aiva」を介して、音声で看護師とコミュニケーションできるようになる。
・スマートスピーカーを介し、病室から音声で看護師とコミュニケーションできる
「アレクサ、『トイレに行きたい』と看護師さんに伝えて」といったように、病室で患者が「Amazon Echo」に話しかけると、要望に応じて最適な担当スタッフを判別し、モバイル端末にメッセージを転送する仕組み。たとえば、鎮痛剤を求めるものであれば担当の看護師に、入浴の要望ならば看護助手に通知される。
また、患者は「Amazon Echo」に話しかけることで、室内のテレビをつけたり、チャンネルを変えたり、音楽を再生したりといった操作も音声で行うことができる。
・スマートスピーカーの導入により入院患者の利便性を高める
米国ではスマートスピーカーの普及がすすんでおり、米市場調査会社「eMarketer」によると、その普及率は2019年末までに米国インターネットユーザーの26%に達するとみられている。シダーズ・サイナイ医療センターでは、米国の家庭でスマートスピーカーが普及し、スマートスピーカーの操作に慣れている患者が増えるなか、スマートスピーカーを病室に導入することで、入院患者の利便性を高めるとともに、看護師らの業務の効率化に役立てたい方針だ。(文 松岡由希子)
Cedars-Sinai