米国ではAmazon、日本では楽天が自動走行型のロボット活用を進めているが、米運送大手FedExもロボットによる同日配達サービスの試験を今夏に開始すると発表した。
・家庭や事業所に配達
Amazonも楽天も小売だが、FedExは配送会社。さまざまな顧客の荷物を家庭や事業所に配達にするのにこのロボットを活用する。ロボットにはカメラやセンサーが搭載されていて、障害物などを避けながら基本的には歩道を自動走行する。荷物は必然的にロボットに搭載されたボックスに収まるもののみとなるので、比較的小さなものが対象となる。
・小売店と提携の動き
ロボットによる配達に関してFedExはAutoZone、Pizza Hut、Target、Walgreens、Walmartといった企業と連携していて、試験を通じて自動走行ロボットによる配達のニーズの把握も行う。FedExによると、そうした小売店の顧客の60%が店舗から約5キロ以内に住んでいるのだという。つまり、小売店にとっては顧客サービスの一環として、このロボを活用してオンデマンドの超ローカル配達を提供できる可能性がある。
配達サービスの試験はテネシー州メンフィスなどいくつかの都市で実施される見込み。
FedExは世界中で配達サービスを展開しているグローバル企業であり、ゆくゆくはさまざまな国で配達ロボットを稼働させることになるのかもしれない。
FedEx news release