ロンドン、パリ、ニューヨーク、東京など、世界の主要39都市を対象エリアとするルート検索アプリ「Citymapper（シティマッパー）」は、2019年2月、公共交通機関やバイクシェアリングサービス、オンデマンド配車サービスを利用できる定額制サービス「Citymapper Pass」を発表した。

・固定料金で様々な交通手段を好きなだけ利用できる

2019年春にロンドンでリリースされる「Citymapper Pass」は、ロンドン交通局が運営する電車や地下鉄、バス、ロンドンの公共バイクシェアサービス「Santander Cycles」「Citymapper」のオンデマンド配車サービス「Citymapper Ride」をシームレスにつなぎ、最適な移動手段を選べるのが特徴。

週額料金40ポンド（約5825円）で、ロンドン交通局のゾーン1および２のエリア内を運行する電車、地下鉄、バスと「Santander Cycles」を無制限に利用できるほか、「Citymapper Ride」を上限12ポンド（約1748円）まで利用できる。

・定額制MaaS型サービスの広がり

電車・バス・タクシーなど、複数の交通手段をワンストップで提供する定額制のMaaS（サービスとしてのモビリティ）型サービスとしては、フィンランドの首都ヘルシンキでも2017年に「Whim」がリリースされている。

「Citymapper Pass」は、今後、バイクシェアリングやカーシェアリング、電動スクーターシェアリングなど、様々なモビリティサービスと幅広く提携し、この新しいサービスモデルをグローバルに展開していく方針だ。（文　松岡由希子）
Citymapper Pass
Citymapper — The Ultimate Transport App