この機能で、米テキサスに住む75歳の女性がこのほど命を救われた。心臓の異変を自覚し、Apple Watch 4で心電図を測定。そのデータをかかりつけ医と共有したことで素早い診断、処置に結び付いた。
・心拍181をキャッチ
この女性はLiz Turnerさん。一連の出来事が、ローカルテレビ局NBCDFWで報道され、注目を集めた。Turnerさんは「孫が持っているから」という理由で購入したApple Watchを手首につけて運動するのが日課。ある日、いつものようにWatchのアプリ「ワークアウト」を使って運動していたとき、胸に異変を感じた。
Turnerさんが「通常は心拍というのは意識しないでしょう。それが胸から心臓が飛び出すような感覚だったの」と語る。そしてWatchで確認したところ、目にしたのは心拍181という、普段の値を大幅に上回るものだった。
・モニター装着をスキップ
そこでTurnerさんはそれから数日間、AppleのECGアプリを使って心電図を測定。そのデータを、スマホを介してかかりつけ医に送った。データを受け取った医師のBaylor Scottさんは、すぐに「心房細動」と診断し、2時間にわたる心筋焼灼の処置を行った。Scottさんによると、心臓に異変を感じた人には通常、まずモニターを装着してもらいデータを収集する。しかしTurnerさんのWatchにはその機能があり、そのステップを飛ばして素早く診断し、処置できたとのこと。
心房細動は心不全や塞栓症という深刻な病気につながる可能性があるが、今回Turnerさんは早期に診断・処置を受けることができ、そうした事態を回避できた。
Apple Watch 4のECG機能が有用であることを示すTurnerさんニュース(英語)は、以下のリンクから閲覧できる。
NBCDFW