夢に出てくる人物に見覚えがなかったとしても、以前どこかで見た記憶からのもの…といった話があるほど、ゼロから新しいヒトを想像するのはむつかしい。

thispersondoesnotexist.comでは、AIによりこれを実現したが、今回はネコバージョンが登場したようだ。thiscatdoesnotexist.comにアクセスすると、実際はこの世に存在しないネコの画像が浮かび上がる。

・GANによりオリジナル画像を生成

thispersondoesnotexist.comでは、いかにもどこかにいそうなヒトの顔画像が無限に生成される。

存在しないヒトの顔画像生成にはGAN（Generative Adversarial Network：敵対的生成ネットワーク）が用いられている。GANは画像生成でよく用いられる技術で、たとえばヒトの顔画像を生成するアルゴリズム（ジェネレータ）に対して、これの真偽を判断する別のアルゴリズム（ディスクリミネータ）を競わせながら、どんどんお互いを賢くしていくものだ。

ジェネレータは学習済みの入力から始まり、各畳み込みレイヤでの画像のスタイルを調整する。画像の特徴が毎回違った強度で調整されるため、その都度オリジナルの顔画像が生み出されるのだ。

・ページ読み込みのたびにネコ画像が

今回はこれをネコに応用することで、ページの読み込みを更新するたびに生々しいネコ画像を次々と生成してくれる。

ネコというモチーフに関して、ディープラーニングを最初に世に広めたのがネコ画像の真偽の判断だったことからか、シュレーディンガーのネコからの着想なのかは不明だが、ややもするとヒトのものより不気味な画像生成器だ。

もちろん我々の目からはこれがこの世に存在しない偽物と判断することはむつかしく、ネコ以外でもこれがおこなわれた際に、ある画像がフェイクか本物かといった判断が、今後不可能な領域に入っていくことを予感させる。

参照元：Thispersondoesnotexist.com is face-generating AI at its creepiest/The Next Web
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