フランスの車メーカー、シトロエンが未来のアーバンモビリティとして小型電気自動車コンセプト「Ami One」を発表した。

欧州ではマイクロカーに分類されるため、16才以上であれば自動車運転免許なしに運転することが可能という。車を所有していない人に手軽な“足”としてレンタルやリースで提供することを描いている。

・デザインに工夫

Ami Oneは、ダイムラーの超コンパクトカー「smartfotwo」を思わせる小ささだが、Ami Oneの方が角張ったデザインとなっている。このデザインには訳がある。

前後左右などをできるだけ同じようなデザインにすることで使用するパーツの種類を減らせ、製造コストを抑制できるというメリットがある。

・音声アシスタントも搭載

また、Ami Oneはsmartfotwoよりも先端の技術を搭載しているようだ。ドアはハンドルにあるスキャナーにQRコードをかざして解錠する。

そして運転席のハンドル近くにあるボックスにスマホを置くことでスマホと車が接続し、アプリで車のバッテリー残量を確かめたり、レンタルを延長したりといったことができる。

音声アシスタントを起動できるボタンも配備され、近くの充電ステーションまでの道順を案内してもらうことも可能だ。

・最長5年のリースも

マイクロカーということで最高スピードは時速45キロに制限されるが、近距離の移動が想定される都市交通手段として十分だろう。

しかも、5分〜5時間のライドシェアリングとして、あるいは5日〜5年間のリースとして活用できるようにするとのことで、公共交通機関に頼っている人にとってかなり有力な手段となりそうだ。

Ami One は、3月7日から開かれるジュネーブ・モーターショーでお披露目される予定となっている。

シトロエン