・公共交通機関のほか、カーシェア、バイクシェアを統合し、最適な移動ルートを瞬時に表示
ドイツの首都ベルリンでは、BVGが運営する地下鉄、トラム、バスのほか、バイクシェアサービス「Deezer nextbike」、タクシー配車サービス「MyTaxi」、メルセデス・ベンツ傘下のカーシェアサービス「Car2Go」など、様々なモビリティサービスが運営されている。「Jelbi」は、これらのモビリティサービスを統合し、目的地までの最適な移動ルートの検索のほか、利用予約やオンライン決済などの機能を備えたモバイル端末向けアプリ。
リトアニアの首都ヴィリニュスやインドネシアの首都ジャカルタなどでモビリティプラットフォーム構築の実績を持つ「Trafi」のテクノロジーを活用し、2019年夏には正式リリースされる計画だ。
・ワンストップ型モビリティソリューションが欧米で広がる
モビリティサービスの多様化に伴って、北米や欧州で650万ユーザーを擁するダイムラー傘下の「moovel」やフィンランド発のMaaS(サービスとしてのモビリティ)型サービス「Whim」など、複数の交通手段を統合するモビリティソリューションも広がりつつある。2020年東京オリンピックを控えた東京や、2025年に国際博覧会の開催が決定した大阪など、日本の都市部でも、このようなワンストップ型モビリティソリューションの需要は高まりそうだ。(文 松岡由希子)
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