車体をスマートホームに変換する1000ドル(約11万円)キットの注文を開始した。
・キャンピングカーをスマートホームに変える夢のシステム
元々このシステムはAirstreamで販売する車両専用に構築されたもので、アメリカ最大の通信企業AT&Tとの提携によって開発された。現在提供されているのは年間360ドル(約4万円)で無制限に利用できるプランだ。しかし、あくまでキャンプ場周辺でのwi-fi接続を潤滑にするための仕組みで、いわゆるIoT的な機能があるわけではない。
今回リリースされた“Smart Control”はその名のとおり、キャンピングカーをスマートホームに変える夢のシステムだ。今のところ対応車種は限られており、標準搭載されるのは同社で最も高価なユニット“Classic”のみだが、今後数か月以内には他のプロダクトにも搭載する予定だ。併せて冒頭で述べたキットの注文も、2月19日から受け付けている。
・#vanlife movementの影響でトレーラーの売上げがアップ
アメリカでは#vanlife movementの影響で、家を持たずヴァンに必要な物だけを詰め込み、生活する若者が急増中。おかげで同社のトレーラーの売り上げも、過去5年間で3倍に増えたという。理由の1つは、ミニマリストやミレニアル世代向けのモデルが充実しているから。同社の最安値モデルであるBasecamp は3万7500ドル(約420万円)。USB充電ポートを装備し、ソーラーパネル用にあらかじめ配線もされている。現実的な価格とデジタル時代にふさわしい設備。若い世代を魅了するのは、そんなところにあるのだろう。
今回のシステム販売は同社の売り上げをさらに向上させるに違いない。大金を払って家を買わずに済む上、移動は自由。おまけにスマートホームまで実現するなら鬼に金棒だ。住宅の概念を変える新たな価値観に、今後も注目していきたい。
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