・QRコードを使ってウェストユニオンの窓口でアマゾンの購入代金を現金支払
「Amazon PayCode」は、外国為替や国際送金など、越境EC(通販サイトを通じた国際的な電子商取引)にまつわる手続や処理をウェスタンユニオンが担うことで、より多くの個人ユーザーが米国外からアマゾン・ドット・コムを利用できるようにするのが狙い。
アマゾン・ドット・コムで商品を注文し、「Amazon PayCode」での支払を選択すると、ユーザーにQRコードが発行される。
ユーザーは、ウェスタンユニオンの店舗に出向き、このQRコードを使って現地通貨で代金を支払う流れだ。
「Amazon PayCode」の対象エリアは、現時点で、インドネシア、ペルー、ケニアなど、世界10カ国となっている。
・越境ECの市場規模は2022年までにおよそ70兆円へ
米市場調査会社のフォレスター・リサーチでは、2022年までに越境ECがEC全体の2割を占め、その規模は6300億ドル(約70兆円)に達すると予測。世界最大級の通販サイトであるアマゾン・ドット・コムは圧倒的な品揃えや価格が魅力だが、国際クレジットカードを保有していない個人ユーザーにとって支払手段が限られているのが現状だ。
米国、ドイツ、日本など、世界13カ国で通販サイトを運営するアマゾン・ドット・コムにとっても、これらの国以外に居住するユーザーを幅広く取り込むうえで「Amazon PayCode」は有効だろう。(文 松岡由希子)
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