この記事の主役「CycleWing」は、電力ではなく風力で自転車を走らせようという製品だ。昔の帆船のような感覚でセイルを立て、そこから得た自然の力を補助動力にしてしまう斬新なプロジェクトでもある。
・風を補助動力に
帆船とはよく考えられたもので、あらゆる角度からの風を無駄なく捉えることができる。もちろん凪に遭えばその機能は失われるが、追い風が吹けば恐るべき速度を得られる。CycleWingの仕組みは、それと全く同じ。セイルで風を捉え、それを補助動力にする。電動バッテリーのように、最高時速が設定されているわけではない。まさに風任せであるが、条件次第では電動バッテリーを上回る動力が得られるかもしれない。
重量は約6.8kg。自転車後部の荷台に設置する仕組みで、凪や極端な向かい風の時は収納できる。
・ボタンひとつで方向転換
風はその向きが変化することも多々ある。その場合はハンドルに設置したボタン型コントローラーでセイルの向きを変えることができる。さらに、それをモニタリングするディスプレイも用意されている。CycleWingはクラウドファンディング「Kickstarter」で出資を受け付けている。製品出荷枠は500ドル(約5万5000円)から。それ以外にも、オリジナルTシャツとステッカーが送られる50ドル(約5500円)の枠も用意されている。製品出荷は今年11月を予定。
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