だが、この仮想通貨を1枚のカードに一括収納できればどんなに便利だろうか。そのようなコンセプトで開発された「ColdPay」という製品がある。開発者は仮想通貨「Graft」の運営チームだ。
・4つの銘柄に対応
現代のキャッシュカードは、ICチップはもちろんNFCを内蔵するものも珍しくなくなった。ColdPayはこのふたつを同時に備えている。それだけならば特に目立ったものではないが、ColdPayの場合はBluetooth接続機能とQRコード表示画面も備えている。いざという時はこちらので決済も可能。
本体表面には暗証番号を打ち込むためのキーも用意されている。コールドウォレットだからセキュリティー対策は必須だが、ColdPayの場合はそのあたりの配慮がしっかり行き届いている。
対応銘柄は4つ。Bitcoin、Ethereum、Monero、そして開発者のGraftである。なお、1回の充電で約2時間半の連続使用が可能。インターネットやPCに接続する機能はもちろんなく、オンラインでの残高盗難とは無縁の製品だ。
・6月出荷予定
このColdPayだが、現在クラウドファンディング「Indiegogo」での資金調達を行っている。価格は今年6月に出荷予定のファーストバッチ提供枠が119ドル(約1万3000円)。なお、9月出荷予定のセカンドバッチ109ドル(約1万2000円)である。早期出荷分のほうが価格が高いという、クラウドファンディングでは珍しい設定であるが、今後が期待される製品である。
Indiegogo