現在、ストックホルム、ヨーテボリ、マルメなど、スウェーデン国内23の市町村を対象エリアとして運営している。
・1万種類以上の食品や日用品を取り扱うスウェーデン最大級のネットスーパー
「MatHem」は、生鮮食品、加工食品、日用品など、1万2000種類以上の商品を揃え、ウェブサイトやモバイルアプリからいつでも注文でき、自宅などの指定場所に配達してもらえる仕組み。配送料は95クローナ(約1134円)で、注文金額が700クローナ(約8356円)を超えると無料だ。
2018年1月には、フォルクスワーゲンの商用バン「T6」をベースに開発された電気冷蔵車を北欧で初めて導入するなど、環境負荷に配慮したオペレーションを追求しているのも特徴だ。
・ICT先進国の北欧でネットスーパーが広がる
スウェーデンを含む北欧諸国は高速なインターネット回線を有するICT先進国として知られ、スマートフォンの保有率も92%に達している。このような市場環境のもとネットスーパーへの需要も高く、「MatHem」のほか、スウェーデンの「Matsmart」、デンマークの「Nemlig.com」、ノルウェーの「Kolonial」など、各国で有力なネットスーパーが生まれている。
「MatHem」では、2019年2月、スウェーデンの投資会社「Kinnevik」から9億クローナ(107億5000万円)の資金調達に成功し、スウェーデン国内を中心にさらなる事業拡大をはかる計画だ。(文 松岡由希子)
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