子供の写真を見せる母親に、別の母親が実はその写真の背景に写っているのは自分の子供で、ぼかされていることにムッとする、というややシニカルな内容ながら、深度コントロールの操作性は明快だ。
・スライダーを見せて説明するが…
CMは、2人の母親が横並びに座り、1人が相手にiPhoneにある子供の写真を見せるところから始まる。写真を見せられた母親は「かわいい!」と言うなどここまでは母親同士であるよくある光景。しかしその後、「待って。背景にいるぼかされた子供は誰?」と言い、それが実は自分の子供であることに気づく。そして「私の子供をぼかしたの?」と不快感を前面に出す。
指摘された側は、予期しなかった突っ込みに「えっ?」と驚きながらも「全く意図的ではないの」と言うが、相手はさらに「なんでJacob(子供の名前)を嫌うの?」と詰め寄る。そして「違うの、ほら、ぼかしたり、ぼかさなかったりできるのよ」とスライダーを動かしながら弁解する。
・操作性は明快
結局、不愉快に感じた母親が「一体どんな人が子供の写真をぼかすと言うのよ」と言うなどして、なんとも言えない微妙な雰囲気の中でCMは終わる。CMはわずか30秒ほどで、観た者を「…」と黙らせてしまうような、ある種の気まずさを感じさせるものの、このシニカルな感じがこそがこのCMの売りかもしれない。
評価は分かれるところだろうが、CMでは少なくとも深度コントロール機能がすごく簡単に操作でき、しかも高度なものであることはよくわかる。
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