・不要な衣類を寄付したいユーザーを店舗まで無料で送り届けるサービス
欧米や日本を含む71カ国で展開するH&Mは、2013年2月、独自の衣料回収プログラムを創設し、これまでに世界全体で1億6300万ポンド(約7万3936トン)以上の衣類を回収している。今回の無料乗車サービスは、気候変動対策と循環型ファッションの実現に向けた両社の取り組みの一環として実施されたもの。
2019年1月22日から29日までの期間限定で、先着5000名のLyftユーザーを対象に、上限10ドル(約1100円)まで無料でニューヨークにあるいずれかのH&M店舗に送り届け、不要な衣類を寄付してもらう仕組みだ。
H&Mの衣料回収プログラムに不要な衣類を寄付すると、ブランドや状態を問わず、15%の割引券も発行される。
・オンデマンド型配車サービスとファッション業界のコラボレーション
Lyftは、2018年12月には、米国のアパレルブランドOld Navy(オールド・ネイビー)と提携し、Lyftの無料送迎サービスにより、Old Navyの通販サイトで注文した商品を店舗で受け取れるサービスも実施した。オンデマンド型配車サービスとファッション業界との異色のコラボレーションがじわじわと広がりつつあるようだ。(文 松岡由希子)
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