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顔データも分析?コミュニケーション解析用データセットが公開

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NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と東京電機大学は、グループコミュニケーション時の人の表情などの映像や音声、各種センサーによる体の動きなどのデータセット(コーパス)の提供を開始した。

・柔軟に対応する人工知能やロボット開発

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、以前から場面に合わせて柔軟に対応する人工知能(AI)や、ロボットが円滑に作業するためのセンサーやアクチュエーションなどの要素技術開発を促進。

今回、カメラやセンサーを用いて学生の行動を詳細に把握することで、行動とコミュニケーションスキルとの因果関係を科学的に抽出し、コミュニケーションスキル向上に役立てるための基本技術の確立を目指した研究実施。その成果の一つとして、学生の行動とコミュニケーションスキルをひも付け、双方の因果関係を体系化することに成功した。

・世界初のグループコミュニケーションコーパス

NEDOと東京電機大学はグループコミュニケーション時の人の表情などの映像や音声、各種センサーによる体の動きなどのデータセット(コーパス)を作成し、大学や企業の研究機関向けに提供を開始。

このコーパスには、グループディスカッションにおける発言や顔の表情、腕の上がり・下がり具合などのジェスチャー、視線など、豊富なデータを収録。実験協力者の同意を得ることで、コミュニケーション行動の分析で重要な要素となる表情や視線などの顔データまで取り込めたほか、発話や行動のアノテーションを付与したことで、次世代AIシステムの設計に利用可能な世界初のグループコミュニケーションコーパスとなった。

同コーパスの活用により、コミュニケーション行動をより総合的に解析することが可能になったという。円滑なコミュニケ―ションを支援する次世代AIの研究開発の加速のほか、人のコミュニケーション能力向上のための研究促進が期待されている。

NEDO

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