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Teslaの蓄電池「Powerwall 2」、停電に見舞われた豪州南東部で存在感

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Teslaの家庭用蓄電池「Powerwall 2」がオーストラリアで存在感を増している。熱波に見舞われている同国では、熱波が原因とみられる停電がこのほど発生。

しかしソーラーパネルとPowerwall 2を備えた家庭では停電の被害を受けずに済み、そうした状況を地元メディアが取り上げるなどしてPowerwall 2の意義やメリットが強調された格好だ。

・自然エネルギー大国

オーストラリアは自然エネルギーの導入を促進していて、また南オーストラリア州がTeslaのリチウム蓄電システムを設置するなど、蓄電には一定の理解がある。

ただ、ソーラーパネルを設置していても蓄電池までは備えていないという家庭は多く、今回Powerwall 2を設置していた家庭がいかに停電の難を逃れたかを地元紙Sydney Morning Heraldが報じている。

・自動でバックアップ

記事では、シドニー郊外に住むCarl Prinsさんのエピソードを紹介している。Prinsさんは、住んでいるエリアで停電が発生したもののPowerwall 2のおかげで当初、停電になったことにすら気づかなかったと話す。

というのも、Powerwall 2が停電を感知して自動的にバックアップモードで給電したからだ。アプリに「バックアップモードになった」との通知を受けて、初めて停電を認識したという。

そしてPrinsさん一家はPowerwall 2に蓄電された電気のおかげで、熱波の中、そのままエアコンなどを使うことができたとしている。

・社会インフラとして

多くの人にとって、ソーラーパネルや蓄電池の導入は、電気代を抑制できるという経済メリットがインセンティブになっている。実際、Prinsさんの電気代は年間4000豪ドル(約31万5000円)だったのがパネルと蓄電池の導入で600豪ドル(約4万7000円)に下がった、とのこと。

ただ、経済メリットに加え、停電のリスクを回避するのにもソーラーパネルと蓄電池のシステムが役立つということを、今回のPrinsさんのケースは示している。

気候変動の影響で、熱波や寒波といった極端な気象に見舞われることが全世界で今後増えるとの指摘もあるだけに、ソーラーパネルと蓄電池の設置を社会インフラとしてとらえる動きが広がってきてもおかしくはなさそうだ。

Source: Sydney Morning Herald

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