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Enterprise 【Interview】誰も漏らさない世界を作りたい!「CES 2019」で高評価、“排泄予測デバイス”「DFree」の創業者の思いが熱い!

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【Interview】誰も漏らさない世界を作りたい!「CES 2019」で高評価、“排泄予測デバイス”「DFree」の創業者の思いが熱い!

高齢化社会が進む日本では、高齢者の介護問題は今後ますます増えていくだろう。生きている限り排泄処理が必要になるが、介護者にとって排泄のケアをすることは大きな作業負担、心理的負担を伴う。 ・排泄予測デバイス「DFree」、介...

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高齢化社会が進む日本では、高齢者の介護問題は今後ますます増えていくだろう。生きている限り排泄処理が必要になるが、介護者にとって排泄のケアをすることは大きな作業負担、心理的負担を伴う。

・排泄予測デバイス「DFree」、介護の負担軽減を目指す

被介護者の排泄のタイミングをあらかじめ知ることで、介護の負担を減らそうという取り組みが、排泄予測デバイス「DFree(ディー・フリー)」である。アメリカ・ラスベガスにて開催された世界最大級の電子機器の見本市「CES 2019」に出展し、3つのアワードを受賞したという。

企画・開発・販売を手がけるトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社の代表取締役・中西 敦士氏に詳しいお話を聞かせていただいた。

Q1.排泄予測デバイス「DFree」(ディー・フリー) とは、どのようなサービスですか?
小型の超音波センサーを用いたIoTウェアラブルデバイスと、専用のアプリがセットになったサービスです。腹部にマッチ箱くらいの本体を装着すると、超音波が膀胱の変化を捉え、スマートフォンやタブレット上の専用アプリで排尿のタイミングをお知らせします。

個人向けの「DFree Personal(ディー・フリー・パーソナル)」と、介護施設などの法人向けの「DFree 排泄予測サービス」「排泄自立支援サービス」のサービスがあります。従来の排泄ケアでは困難だった被介護者に合わせたパーソナライズケアをサポートし、被介護者のQOL向上と介護者の負担軽減を実現することが期待できます。
Q2.「DFree」は、どのようにしてアイデアが着想され、開発が進められたのでしょうか。開発にあたり苦労した点、工夫した点などがあれば教えてください。
私が米国留学中の2013年、路上で失禁してしまうという大事件がありました。その後しばらく外出が怖くなるほどショッキングな出来事でした。同時期に日本の大人用おむつが子ども用おむつを生産量で逆転したというYahoo!ニュースを見て、多くの人が排泄で困っていることを知り、「誰も漏らさない世界を作りたい」と思いました。

その後、「そもそも便が出ないようにならないか」など様々な方法を考える中で、妊婦さんの検診で使われる超音波にヒントを得て、超音波なら膀胱の大きさをモニタリングして、排泄タイミングを事前に予測することができるのではないか、と考えました。

でも私は文系の人間で、自分で開発することは難しい状況でした。そこで、アメリカで投資家や親しい友人たちに相談し、協力してくれる仲間やビジネスパートナーに出会うことができました。その後は、日本にいる協力者を中心に開発を進めていきました。

実験期間にはスタッフが毎日大量の水分を飲み続け、ときには肛門から便を想定した異物を入れてデータを収集するなど、文字通り体を張った開発でした。

苦労した点はたくさんありますが、ハードウェアなので物がない中での資金調達には大変苦労しました。しかし、世界中の困っている方からたくさんの期待の声が寄せられており、力をいただいています。

・「CES 2019」で3つのアワード受賞

Q3.ラスベガスで開催された世界最大級の家電・テクノロジーの見本市CESで、「Innovation Awards」、IHS Markit「Innovation Awards」、Engadget「Best of CES」の3つのアワードを受賞したとのことですが、詳しいお話をお聞かせいただけますか。
こんなにも多くの賞をいただけるとは、うれしい驚きです。3つのうち、Engadget「Best of CES」は、米国の技術製品サイトEngadgetが選ぶ賞で、トヨタやサムソンなどの大企業含む全出展4,000社の中で15社が選ばれます。その中で、「Digital Health and Fitness Product」部門でNo.1をいただきました。この受賞製品が1年先のトレンドになるとも言われており、この賞に恥じぬよう成長しなければと、身の引き締まる思いです。
Q4.今後の展開、展望があればお聞かせください。
2018年に個人向けの排尿予測デバイス「DFree Personal」を発売し、今はこの拡販に力を入れています。また、自分の初心を貫くべく、排便のデバイスも開発中で、早く製品化したいですね。

実は、開発の途中で、臓器の位置が後ろの方にあって計測にノイズが入りやすい、形状が安定してしない、データの取れる頻度が尿より少ないなどいくつかの理由で、尿よりも便の方が製品化が難しいことが分かり、まずは尿の予測機器の開発に注力したという経緯があります。

そして、今は日本以外にフランス、米国に支社があるのですが、世界中に排泄で困っている人がいますので、世界展開をスピードアップしていきたいです。
排泄を予測することで、介護する人、される人、両者が快適にスムーズに日々を過ごせることは、ストレスの軽減、QOLの向上へつながる。国民皆が「DFree」のお世話になる……なんていう未来も遠くはないのかもしれない。

排泄予測デバイス「DFree(ディー・フリー)」
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