しかしAppleが取り組んでいるものは、やや異なるアプローチだ。このほど明らかになった出願中の特許書類では、スマホによる生体認証を活用したシステムを開発しているようだ。
・車が自動でシグナル発信
特許の名称は「System and Method for Vehicle Authorization(車両認証のためのシステムと手法)」。やや漠然としているが、スマホ経由の生体認証を使って解錠するというものだ。どういう仕組みかというと、オーナーが近づくと車が自動でオーナーの存在を認識し、オーナーのモバイル端末にシグナルを送る。オーナーは信号をキャッチした端末の生体認証を使ってドアを解錠できる。
特許書類には明記されていないが、ここで使われる生体認証はFace IDとなる可能性は高い。
・Touch IDより高精度
Face IDは赤外線カメラによる顔の深度情報に基づいて照合するというもので、指紋を使ったTouch IDよりも精度が高いのが売りだ。ただし、この特許そのものは2017年に出願されていて、仮に実用化するにしてもさらに新しい技術を盛り込むことは十分考えられる。いずれにせよ、目指すところは手軽さと安全性の両方を備えたシステムだろう。
スマホでコミュニケーションをとり、支払いをし、そして安全に車の解錠までするという時代はそう遠くなさそうだ。
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