そうした条件をすべて満たしたツールがこの「RemoteMeeting(リモートミーティング)」。最大の特長はウェブブラウザの操作と同じように、誰でも簡単に利用できるところ。余計な設定や説明は不要。良質な議論を促進しそうな美しいデザインも必見だ。
先月末にはシステムをより使いやすくするため、AIも導入したという。提供元であるRSUPPORT(アールサポート)の代表取締役社長、徐 滎秀(ソ・ヒョンス)氏に早速詳しい話を聞いた。
・従来のツールの使いづらさを一掃
Q1:まずはさかのぼって、このようなシステムを開発するに至ったきっかけからお聞かせください。既存のウェブ会議ツールは設置や管理するための手間が多く、利用しづらいところがありました。働く環境を問わないテレワークに利用するソリューションは設置等の作業が不要であり、OSや使用端末に関係なく使えることが必須だと思います。それに加えて、ウェブブラウザだけでも利用できるクラウドサービスも必要です。Q2:そのAIを導入したことで、サービスはどのように変わるのでしょうか。
(そこで)ウェブブラウザのみで利用できる「RemoteMeeting」を開発しました。IT機器に慣れていないユーザーでも簡単に利用できるよう、今回新たにAIを導入しています。
今回公開された「ARU(アル)」は、初期バージョンのAI基盤のボットになります。ユーザーひとりだと簡単に利用しづらいウェブ会議を「ARU」と一緒に学び、各機能を直接試しながら「RemoteMeeting」の特長と操作方法について説明を受けます。
初めて「RemoteMeeting」を利用する人でも、使いこなすのに不安感を感じたり、厚いマニュアルを読むこともなく、映像で気軽に使い方を学べます。ウェブ会議の生産性向上や社内の教育コスト削減にもつながります。
・独自技術によりネットワークの負荷を軽減
Q3:ウェブ会議システムは数多く存在しますが、競合他社との決定的な違いはどこにあるのでしょうか。大きく分けると3つです。第一に使いやすさ。特許を取得したUX設計のLOUNGE(会議ルーム選択画面)を通して、あたかも現実のオフィス会議室へ入るかのような体験ができます。オンライン会議室にもルーム番号やルーム名で選択して入場するため、初心者でも簡単に利用できます。
二つ目は技術力です。既存のSFU方式とMCU方式の長所のみを選んで開発したHybrid MCU方式のAMS(Advanced Media Server)という独自技術によって、ウェブ会議の参加者が多数でも安定した画質を保ち、ネットワークへの負荷を軽減します。
最後は業界初のAI導入です。ウェブ会議ツールとして初めてAIを利用したデモを実現しました。これによりユーザーは手軽にウェブ会議を体験することができます。今後はウェブ会議の利用方法等のサポート役として、多彩な機能を追加する予定です。
Q4:今後の展開について教えてください。
まず、AI ボット「ARU」の機能拡大です。デモ用のボットのみならずユーザーがより会議に集中できるよう、AI秘書として簡単な指示で会議中にさまざまなサポートをする機能を計画しています。
例えば「ARU」をウェブ会議に招待し、音声とテキストで「ARU、○○さんを招待して」とか「ARU、この会議を録画して」といった指示です。この機能によって会議はより効率的になり、生産性の向上を図ることができます。
また、「RemoteMeeting」を筆頭に、テレワークをより手軽で簡単にするテレワークソリューションの完全クラウド化も行う予定です。オフィスにある使い慣れた自席のパソコンをどこからでも利用できるリモートアクセスツール「RemoteView」、テレワーク中に発生したトラブルを遠隔から迅速に処理するリモートヘルプデスクツール「RemoteCall」とともにクラウドテレワークソリューション「RSUPPORT WORKS」として提供したい、と考えています。
AIによるデモは専用サイトで公開中。これで確認すれば、本システムの操作性も実感できるはず。ぜひトライしてみて。
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