そうした歩行、飛行の能力のどちらも有する新手のロボットの開発が現在、米国のカリフォルニア工科大学(Caltech)で進められている。将来的には、惑星探査などに活用することを想定しているようだ。
・重量2.7キロ
歩いたり飛行したりというスーパー能力を持つロボットの名称は「Leonardo」。二本の足が伸び、胴体部分の横にはブレードを備える。これにより、歩いたり、飛んだりすることができる。Leonardoは全体的に細めで華奢な印象だが、これは飛ぶことを前提としているため。カーボンファイバーを採用し、重量は2.7キロに抑えている。高さは0.8メートルだ。
・飛び越える能力
しかし飛ぶといっても、Leonardoはドローンのように空高く、そして長い距離を飛行するわけではない。飛行というより宙を舞う感じだ。Leonardoは月や火星など惑星探査での活用を想定していて、たとえば探査時に岩石がごろごろするような斜面に出くわしたら、よじ登るのではなく、飛び越えることができるようにする、といった対応を思い描いている。確かに飛び越えられる能力があれば、効率よく作業が行えそうだ。
その一方で、CaltechがリリースしたLeonardoのビデオには、ラケットを持ったLeonardoが宙に浮かびながらテニスをしている図が示されていて、宇宙探査以外の活用法も示唆している。
Leonardoについては、Caltechで研究を行なっていたAlireza Ramezani氏がノースイースタン大学に移ったため、同大学からも発表されている。
ノースイースタン大学