アプリを開発したスタートアップ「Kik Interactive」は、カナダ・ウォータールー大学の卒業生グループが2009年に設立。翌年10月にアプリをリリースし、以来急速に成長している。もちろん、メッセージ業界にはWhatsAppやLineなど手強いライバルがいて、WhatsAppを毎月利用するユーザーは3億5000万人、日本発のLineのユーザー登録者数は3億人とされている。しかし、Kik InteractiveのCEOによると、アメリカにおいては最近Kikの方がWhatsAppよりもダウンロード回数は多いという。
WhatsAppやLineとの最大の違いのひとつは、ユーザー名登録制のKikは電話番号を使わずにチャットができることだろう。アカウントを作成するときに電話番号を登録しなくてもKikのユーザー同士であれば利用できるので、電話番号を公開したくないという人にはいい。それから、Kikは2012年11月から「Cards」という新機能を追加し、YouTubeの映像や手書きのスケッチをチャット画面から送ったり、ゲームも楽しんだりできるようになっている。このCards機能追加により、成長が加速しているようだ。
電話番号を使わないのでLineのように無料通話などはできない。しかし、その分アプリはシンプルで、メッセージを頻繁に使いたいという人にはうってつけのアプリとなっている。
Kik