そんな激痛は誰しも経験したくないだろううし、経験者はなおさら回避したいとの思いが強いだろう。そこで、米国の病院メイヨー・クリニックが、結石を患ったことのある人向けに再発可能性を予測するツール「ROKS」を開発した。
・病歴やBMI指数などを入力
ROKSのアルゴリズムは、初めて結石を患ったメイヨー・クリニックの患者3000人超のデータを元にしている。大まかにいうと、若くて体重が重い人、そして男性と妊娠している女性で再発が多く見られる傾向にあるのだという。ROKSでは、これまでに何回結石ができたか、最後の結石から何年たっているか、一番大きかった結石の直径、性別、BMI指数などさまざまなデータを入力する。すると再発のリスクがはじき出される。
・開発の途上
このツールはすでにウェブサイト、そしてアプリ(iOS、Android)で無料提供されているものの、まだ開発の途上にある。予測ツールの精度を示す指数C-Indexでは、ROKS のスコアは0.68だった。1がパーフェクト、最低でも0.5のスコアが必須、そして0.7以上が良いモデルとされていることを考えれば、ROKSはまだ改善の余地がある。
とはいえ、「自分は要注意だ」ということが確認できれば、早めに受診するなどして対策がとれる。そうした意味では有意義だろう。誰でも利用できるが、英語のみとなっている。
ROKS