Aerionは開発中の「AS2」の初飛行を2023年までに行う計画だが、航空分野で高度かつ豊かな経験を持つBoeingの協力を得ることで4年後の“離陸”がかなり現実味を帯びてきた。
・現行より70%速く
Boeingによると、AS2は世界初の超音速ビジネスジェットとなる見込み。最速スピードはマッハ1.4(時速1600キロ)で、現行のビジネスジェットより70%速く飛行することが可能という。今回の提携で、Boeingはエンジニアリングに加え、製造過程やフライトテストでも協力する。投資額は非公表。
同社の副社長Steve Nordlund氏は「今回の提携はAerionの超音速における専門性とBoeingのグローバルな産業規模、そして旅客機分野での経験を組み合わせるもの。まさに持続可能な超音速の未来をつくるチームだ」とコメントしている。
・航空の大御所ぞろい
AerionのAS2開発には、以前Techableでもお伝えしたように米Lockheed Martinも加わっている。エンジンの開発ではすでに米GEが協力していて、そして今回のBoeingと航空産業の大御所がそろった格好だ。超音速ビジネスジェット機の分野がそれだけ有望であることを表しているといえそうだ。
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