・点字ブロックでAIが音声案内
金沢市と金沢工業大学は2018年8月にAI技術地域展開検討会を設立し、同年10月には「市民生活へのAI等技術の実装」をプロジェクトの一つとして掲げる金沢市新産業創出ビジョンを策定。今回の実験は、プロジェクトが目指す「市民と観光客の利便性・回遊性の向上」の一環として実施。既存の公共インフラである点字ブロックを音声案内に利用。被験者が身につけたカメラで歩道上のコード化された点字ブロックを読み取ると、被験者の状況に応じてAIが行き先や施設の情報を音声案内するというもので、GPSでは困難な細かい精度での案内情報の提供が可能になるという。
・外国人や観光客に対しても案内情報の提供を可能に
研究チームは、障がい者のみならず、外国人や観光客に対しても案内情報の提供を可能にするシステムの研究開発を目指すと語っている。また、今回のシステムを活用することで、例えば災害が起きたときに音声メッセージを避難情報に代えるなど、状況によってメッセージ変えることも可能だという。将来的には災害時の誘導等で利用されることも期待されている。
混雑が予想される都心部などを中心に様々な場面で活用されることだろう。
金沢工業大学