完全に電気のみで動作するオートバイで、価格は予価2万9799ドル(約326万6400円)で、事前に予約を受け付けし、2019年8月から今秋にかけて配送が開始される見込みだ。
・他社と比べて高級路線か
今日の電気オートバイ市場から見ても、これはかなりの高額な値段設定。“Teslaのオートバイ版”とも呼ばれるZeroでは、「Zero S」モデルを1万995ドル(約120万5200円)、より長距離走行可能な「Zero SR」モデルは1万6495ドル(約180万8100円)という価格で販売中で、比較するとその差は大きい。とはいえ、116年の歴史を誇る老舗オートバイメーカーのネームプレートを付けて走りたい、というファンも根強くいそうだ。
・「LiveWire」のスペックはどうなる?
「LiveWire」のスペック情報も少し公開されている。新型バイクは、わずか3.5秒以内に時速約96.5Kmのスピードまで加速できるという。また、電気を動力とする構造になっていて、クラッチもギアシフトも必要ないため、初心者でも扱いやすい。1度の充電で、都市部であれば110マイル(約177km)まで走行可能だ。「LiveWire」プロトタイプ版のときは、4秒以内の加速、エコノミーモードで55マイル(約88km)までの走行距離だったことを考えると、着実に改良がされている。
また、「LiveWire」は「H-D Connect」というテレマティクスシステムを搭載。これがバッテリーチャージ、リマインダといったバイクのオペレーションを統制しており、専用のアプリと接続して情報を送信するようになっている。ハーレーダビッドソンによると、これはマスマーケットで初となる、携帯電話に接続する電気オートバイとなるとしている。
・あの“ハーレー音”も再現!
もしかすると、電気オートバイになってしまったら、あのバイク特有のエンジン音がしなくなるのではと心配になる人もいるかもしれない。ハーレーでは古くからの愛用者を大切にしたいと考えており、加速に伴う“ハーレー音”はちゃんと出るようになっているというからご安心を。老舗メーカーが本気でつくる“完全電気オートバイ”。登場を楽しみに待ちたい。
Harley-Davidson LiveWire