しかし、何かしらの事情で外での用足しが困難ということもあるだろう。そこで開発されたのが犬用スマートトイレ「Inubox」である。室内を汚すことなく、排泄物の処理も容易にすることを目指した製品だ。ラスベガスで開催されたCES2019にも出展され、注目を浴びた。
・全自動で排泄物をパッケージング
一見、空気清浄器のような見た目のInubox。開閉式のステップに愛犬を乗せ、そこで用を足してもらうという仕組みである。排泄後、このステップは閉まるわけだが、もちろんそれで終わりではない。内部のワイパーとスコップが排泄物を掬い取り、最後はビニール袋でパッケージングするという機構だ。飼い主はそのビニール袋を捨てるだけ。終始手を汚す必要はない。
たとえば自宅のリビングの脇に、このInuboxを置くこともできる。消臭機構も備えているので、室内の衛生を保つこともできる。操作は本体上部のタッチスクリーンかスマートフォンを介して行う。排泄予定日時等を、専用アプリで設定することが可能だ。
Inuboxの最大積載量は70ポンド(約32kg)。30kgの犬とは、かなりの大きさではないか。
テクノロジー専門メディアのみならず、アメリカ大手紙のワシントンポストもこのInuboxを取り上げている。それだけ注目度の高い製品と言えよう。
・日本へも配送予定
Inuboxは現在、クラウドファンディング「Kickstarter」で資金調達キャンペーンを展開している。記事執筆時点では600ドル(約6万5500円)からの出資枠が公開されている。配送は今年11月から。日本へのそれも受け付けているようで、その場合は120ドル(約1万3000円)の手数料が加算される。
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