すでに最終テストが始まっているという。また、今回の運び込みに際し、HTTのCEO、Dirk Ahlborn氏は初の商業運転を2022年に見込んでいることも明らかにした。
・1500キロ移送
「Quintero One」と呼ばれる新車両は、スペインのAirtficial社が製造を手がけ、昨年10月に披露されていた。HTTはまた、車両の製造を進める一方で実物大のチューブと車両を使って試験を行う施設をフランスに建設していた。車両製造工場からHTTの試験施設があるフランス・テゥールーズまで約1500キロ。32メートルもある車両をトラックに乗せてゆっくりと走行し、試験施設に運び込んだ。HTTによると、すでにテストが行われているという。
・2022年前に試乗?
昨年の車両公開時にCEOは2019年には客を乗せられる、としていたが、今回その発言を若干修正し、「2022年にも初の商業運転を行うことを想定している」としている。もっとも、「棄権証書にサインする人はもう少し早く乗車できるかもしれない」と含みを持たせている。
ハイパーループのスピードは時速1000キロ超とされていて、新幹線の比ではない。現在、HTTの商業運転計画がサウジアラビアなどで進められていて、たとえば車で2時間ほどかかるドバイ−アブダビ間がわずか12分で結ばれることになるという。
夢の高速輸送システムの動向から今後も目が離せない。
HTT/Twitter