その際、部屋の隅に埋もれているルーターを引っ張り出し、長ったらしいパスワードを打ち込む必要がある。しかし、この手間をカットできるデバイス「WiFi Porter」が米国の企業から発表された。
・ネットワーク情報を保持
WiFi Porterは、表面に通信マークが刻まれた木製の小型デバイス。一見、積み木のようだ。しかし実は、ルーターとネットワーク情報をモバイルデバイスへと経由することができる。ゲストとしてネットワークを使いたい人がWiFi Porterの近くで端末を立ち上げると、ネットワークにジョインするか尋ねるボタンが表示されるので、それをタップするだけでアクセスできるようになるというスグレモノだ。
・QRコードからも
もちろん、使用にあたっては最初に設定が必要で、オーナーは専用アプリを使ってWiFi Porterにネットワークの情報を設定する。WiFi PorterとゲストのスマホはNFC(近距離無線通信)で交信するため、NFCをサポートする機種であることが必須要件となる。ただ、NFCをサポートしない端末向けにバックアップの手段もある。WiFi Porterの裏にQRコードが刻まれていて、それをスマホカメラでスキャンすることでアクセスできるようになる。
WiFi Porterがあると便利なのは何も家庭に限らないだろう。貸し会議室やホテル、Airbnbのような民宿など、一時的に誰かにWi-Fiを提供するような場所にあると、Wi-Fi使用を希望する側の利便性がアップする。
価格は39.95ドル(約4400円)。ゲストを頻繁に迎えるという人は一つ持っておくといいかもしれない。
WiFi Porter