その一環として、このほどアラバマ州にあるマーシャル宇宙飛行センターのテスト台に燃料タンクが立てられた。高さ61メートル。その巨大さが実感できる。
・直径8.4メートル
今回の燃料タンクの直立はストレステストを行うため。開発するロケットが巨大なら燃料タンクもそれに見合う大きさになるのは当然のことで、シリンダー状のこのタンク、直径は8.4メートルもある。NASAが公開した写真にはタンクの足元に人が写っているが、人と比較していかに大きいかがわかるだろう。
・液体水素203万リットル
この燃料タンクはロケットRS-25のエンジンに燃料を補給するためのものだ。摂氏マイナス253度に冷やされた液体水素が203万リットルも入るのだという。NASAによると、SLSにはいくつかのバージョンがあるが、基本的には全てRS-25を使用する。つまり、このタンクは今後それなりの使用頻度となることが予想される。
SLSの開発は当初予定よりも後ろ倒しになっていて、現在のところ、まずは最初の無人ロケットの打ち上げが2020年代半ばに予定されている。その後はもちろん有人打ち上げも視野に入ってくる。
燃料タンクでこれだけの大きさ、ロケット本体が登場するとさらに迫力が出ること間違いなしだ。
NASA