「Project Alias」と呼ばれるこのガジェットは、AIアシスタントと人間の仲介役になってくれて、ウェイクワードのカスタマイズなどができる。
仲介役のなにが嬉しいかというと、普段の会話をシャットアウトしてくれて、盗聴のリスクを取り除いてくれることだ。
・盗聴の懸念を払拭
スマートスピーカーは大変便利で普及しているが、多くの人が盗聴の懸念を抱いていることもわかっている。2017年にはGoogle Homeにて音声を常時録音してサーバーに送るバグが、去年にはAmazon Echoにて夫婦の会話が録音され、第三者に送ってしまうというアクシデントが発生している。
Project Aliasは、Google Assistant/Amazon Alexaとの仲介役になってくれてこうした懸念を払拭してくれるものだ。
ウェイクワード検出には、ローカルで実行されるニューラルネットワークを使用。ニューラルネットワークは経験を通してトレーニングしていき、修正もできる。
トレーニングやリセット、On/Offの操作をおこなうアプリも提供されているようだ。
・オープンソースで自作も可能
Project Aliasはアドブロッカーのリアル版のような機能を果たす。始終聞き耳を立てているAIアシスタントへの余計な情報をカットして、洗練されたコマンドのみを与えるのだ。このすばらしいプロダクトは商品ではなく概念実証となる。ただ、開発者がすべてのコードを公開してくれていて、その気になれば3Dプリント素材やRaspberry Piを使って再現することが可能だ。
もちろんGoogleやAmazonがProject Aliasと同じような仕様をAIアシスタント自体に持たせることも可能なのだろうが、データの収集を妨げ可能性のある機能を実装するとは考えづらく、最終的には自分のデータは自分で守るのが賢明かもしれない。
参照元:This Brilliant Home Assistant Add-On Makes Eavesdropping Completely Impossible/PopularMechanics
Project Alias