専用のチップを内蔵するケースを使用することで、無線トランスミッターを設置した部屋では電力の信号をキャッチしてスマホが充電されるというものだ。
・電力を“空中キャッチ”
無線トランスミッターを活用した技術そのものは決して目新しいものではなく、ワイヤレスで給電できることはわかっていたが、まだ商品化されていない。しかし今回、OssiaはアクセサリメーカーSpigenの協力のもと、iPhone X用ケースのプロトタイプ「Forever Sleeve」を実際に作り出した。
このケースにはOssiaが開発したチップCotaが内蔵され、トランスミッターから送られる電力を“空中キャッチ”して充電する。
・Wi-Fiに似ている
無線で電力を送ることってどういうこと?と思うだろう。イメージとしてはWi-Fiに近い。Forever Sleeve では、チップのCotaがまずビーコンシグナルを発し、トランスミッターを探す。そして近くに見つかったとき、トランスミッターから同じ道を通って電力が送り返されるという仕組み。これだと、スマホを持って動き回っていても充電できるというメリットがある。ただし、トランスミッターから3〜3.6メートルの範囲でのみという制限がある。しかし、これはトランスミッターを複数カ所設けたら解決しそうではある。
残念ながらこのケースはまだプロトタイプの段階で、Ossiaは「遅くとも2020年までには発売したい」としている。早期の商品化を期待したいところだ。
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