AMDプロセッサ搭載のChromebookについては長らく待ち望まれていたが、HPとAcerによりついにそれが現実のものとなった。
HPの「Chromebook 14」とAcerの「Chromebook 315」は、AMDプロセッサ搭載の最初のChromebookとなる。
・A6またはA4プロセッサを搭載
AMDプロセッサと聞いてRyzenを期待した方も多いかもしれないが、HP Chromebook 14とAcer Chromebook 315に搭載されたものはA6-9220C、A4-9120Cといったローエンドなものだ。A6、A4といったプロセッサは、IntelでいえばPentiumやCeleronあたりと同格で、高速なマシンを思い描いていた方にとってはやや肩すかし感があると思う。
とはいっても、低消費電力のプロセッサでバッテリー持続時間を延ばすのは方向性として間違ってはいないだろう。ちなみにメーカーから発表されているバッテリー持続時間は、HP hromebook 14で9時間、Acer Chromebook 315では10時間となっている。
・GPUとの統合チップセット
またAMDによれば、第7世代のA6-9220Cプロセッサは、エントリーレベルの競合製品よりもはるかに高速で、たとえばWebブラウジングではCeleron N3350より24%速いという。GPUとの統合チップセットとのことで、AMDの得意とするグラフィック性能にも期待できるのではないだろうか。
HP Chromebook 14のベースモデルは、ディスプレイサイズが14インチ、RAMは4GB、ストレージ32GBとなっていて、価格が269ドル(約2万9000円)から、Acer Chromebook 315のベースモデルは、ディスプレイサイズが15.6インチ、RAMは8GB、ストレージ32GBとなっていて、価格が279ドル(約3万円)から。
HP Chromebook 14が1月から、Acer Chromebook 315が2月からの販売となるが、日本上陸は未定とのことで実力が確かめられるのはまだ先になりそうだ。
参照元:HP and Acer unveil world’s first Chromebooks with AMD processors/The Verge
Acer at CES: AMD Powered Acer Chromebook 315 Announced/AnandTech
HP at CES 2019: HP Chromebook 14 Combines AMD and Chrome OS