これを受け、同社はDream Chaserのフルサイズバージョンの製造に乗り出し、早ければ2年以内に国際宇宙ステーションに物資を運ぶことになりそうだ。
・本格組み立てへ
今回、NASAはDream Chaserのデザインと性能のレビューを終え、「全てクリア」とした。つまり、本格製造へのゴーサインが出たことになり、シエラ・ネバダはケンタッキー州にある工場で本格組み立てに入る。2年以内に完成する見込みで、順調にいけば2020年後半にも飛行することになるという。
・貨物5500キロ運搬
米国の民間宇宙開発会社というとSpace XやOrbital ATKの名が知られているが、シエラ・ネバダはこの2社とともに2016年、NASAから国際宇宙ステーションに物資を運ぶ任務の契約を獲得していた。Dream Chaserは、他の2社の機材と異なり、滑走路に着陸できるのが特徴。そして1回あたり5500キロの貨物を運ぶことができ、また宇宙スステーションで不要になったものを最大3400キロ引き取ることが可能。契約ではDream Chaserは6つのミッションを予定している。
シエラ・ネバダのCEOは「初の宇宙フライトに向け一歩前進した」とコメント。当面は無人飛行となるが、長期的には有人飛行も視野に入れているようだ。
シエラ・ネバダ・コーポレーション