オンデマンド型配車サービス「Uber」の共同創業者として知られるトラビス・カラニック氏が参画していることでも注目されている。
・フードデリバリー事業のためのインフラやソリューションを提供
「CloudKitchens」では、厨房設備のほか、配達代行、マーケティング支援ソリューションなど、フードデリバリー事業に必要なインフラやソフトウェアを整えているのが特徴。フードデリバリー事業を立ち上げるための初期投資はもちろん、オペレーションにおける固定費を軽減できることから、シェフや起業家のほか、デリバリーサービスを展開したい既存の飲食店などでもニーズが見込まれている。
「CloudKitchens」は、現在、米ロサンゼルスを拠点としており、今後、サンフランシスコやシカゴ、ニューヨークにも展開していく方針だ。
・オンデマンド型フードデリバリーサービスの広がり
オンデマンド型フードデリバリーサービスは、近年、世界各地で急速に広がってきた。市場調査会社「Technavio」によると、2017年から2021年までに年平均32%のペースでさらに成長し、その市場規模は世界全体で576億ドル(約6兆3600億円)に達するとみられている。
米国では、「CloudKitchens」のほか、「Kitchen United」など、フードデリバリーサービスを支えるB2B型ソリューションが次々と生まれており、このような市場のトレンドを後押ししていきそうだ。(文 松岡由希子)
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