・3種類の農業用小型ロボットが小麦畑で自動稼働
この実証実験は、「John Lewis Partnership」傘下で、高級スーパーマーケット「Waitrose(ウェイトローズ)」を運営する「Waitrose & Partners(ウェイトローズ・アンド・パートナーズ)」が所有するイングランド南部のハンプシャー州の農場で3年間にわたって行われる。自律走行しながら圃場の詳細なデータを高精度で収集する「Tom」、コンピュータビジョンにより雑草と農作物を区別してレーザーでピンポイントに除草する「Dick」、自動で最適な種まきをする「Harry」という、「Small Robot Company」が開発した3種類の農業用小型ロボットを1ヘクタールの小麦畑に配置。
「Tom」が収集した圃場データを「Small Robot Company」の人工知能システム「Wilma」が解析し、化学肥料や除草剤の使用量を軽減しながら、収量が向上するよう、これら3種類のロボットに指示する仕組みだ。
・農業用ロボットの活用によりコストを60%削減
「John Lewis Partnership」によると、「Small Robot Company」の農業用ロボットを圃場に採用することで、収益を40%増加させ、コストを60%削減できるという。人工知能(AI)やロボット技術を活用した農業生産性向上への取り組みが英国でも始まっている。(文 松岡由希子)
John Lewis Partnership